お知らせ
〈年末のご挨拶〉2024年もありがとうございました。
お正月の団らんを奪った激震。輪島に帰省中の母子家庭の親子がいました。
「地震が来たら机の下にもぐる」
11歳の男の子は学校で習った通り、こたつの下に隠れました。
しかし、家屋は倒壊、こたつごと押し潰され亡くなりました。
わが子を失い「未来が見えない」と話すお母さんを前に、私にはかける言葉がありませんでした。
今は老いたご両親と津幡町のみなし仮説住宅で暮らしていますが、入居から2年経つと立ち退きを迫られるそうです。
9月には豪雨が追い打ちをかけ、報道では伝えられていない苦難な状況がまだまだ各地にあるとお聞きします。
紫式部の歌に 『日の本に はやらせたまう石清水 参らぬ人はあらじとぞ思ふ』 があります。
これは作者の夫への諫言の句ですが、庶民の暮らしぶりをしっかり見て、応援したいという気持ちも込められた歌だと私は解釈します。(災害には官民がしっかり見て応援することが大切です)
皆様、今年もありがとうございました。
明くる年は穏やかな年となるよう心から祈ります。
2024年(令和6年) 暮れ
鰯組 東 賢栄(芳治)・スタッフ一同